「こどもが、イチゴやスイカを食べたいと言うと、『じゃあ作ってみようか』と誘ってます。
こどもは色々とやりたい時期なので、田舎でできる環境を最大に活かしています」と笑顔で話すのは、佐那河內村農業委員(1期目)の大仲香織さん。
大仲さんは両親と3人で、スダチ75?を栽培する専業農家だ。県外の大學で農業を學び、花屋に就職したが、30代の頃に両親の手伝いを始めた。
大仲さんが栽培するすだちは、JAに全量出荷を行っていたが、大學の友人から口コミが広がり、現在では個選での販売も行う。
「大學の友人が、すだち珍しいから売ってと言うんです。最近では、すだちそばがインスタ映えをするので、取り入れている飲食店も多くて、友人のツテをたどって販売しています」と販売にも意欲的だ。
大仲さんが栽培するすだち「さなみどり」は、種が少なく、美しい緑の果肉、さわやかな香りが特徴で、平成29年には「とくしま特選ブランド産品」に認定され、ふるさと納稅の返禮品となっている。
販路を開拓する一方で、女性の視點から農業を盛り上げようと平成28年に設立された阿波アグリガールズラボ(次世代女性農業経営者組織)のメンバーとなり、販売戦略?農業技術の研鑽や、食材?料理の寫真撮影、動畫作成なども勉強している?,F在29名の會員が在籍する。
「同じ年代の経営者との會話は、モチベーションが上がりますし、活動の源になります。楽しみながら農業者として成長していきたい」と意気込みを語る。そんな大仲さんの今後取り組みたいのは食育活動だ。
現在、女性農業委員と教育委員會で連攜し、「食育」をテーマに、學校の栄養士を講師にして、地元でどんな形で活動できるか検討しているが、こども達が農業に興味を持てるような楽しい環境を作って行きたいと熱く語った。
女性農業委員インタビュー
大仲香織さん(43) 佐那河內村農業委員
